【観光客も受け入れ】”国境開放”後のマレーシアの様子は?

パンデミックによって”閉ざされていた”国境を、22年4月1日からついに”開放”したマレーシア。
こちらの記事でご紹介した通り、入国にはいくつかの条件や準備が必要ですが、以前から行き来の多かった近隣国との間を中心に、早速多くの人がマレーシアを訪れています。

”国境開放”後のマレーシアの様子について、マレーシアのメディアの報道をふまえてご紹介します。

4月1日から、街なかで緩和された様々なルール

マレーシアではこの2年にわたり、「ロックダウン」や「営業時間の規制」などの様々なルールが設けられてきました。しかし、”国境開放”に合わせて多くのルールが緩和されました:

  • 飲食店の営業時間規制:撤廃 (かつては「20時まで」などの規制がありました。マレーシアには「ママック」という深夜まで/店によっては24時間営業のカジュアルな飲食店がありますが、これで以前のように「深夜ご飯」も可能に!)
  • 企業のオフィス等への出社人数規制:撤廃
  • コンサートなど大規模イベント等での人数キャパシティ規制:撤廃 (早速、ポップスターのジャスティン・ビーバーの10月のクアラルンプール公演が発表され、チケットは即日完売に)

また、マレーシアでは4月3日からラマダン(イスラム教の断食月)が始まりました。モスクでの礼拝の際の「ソーシャル・ディタンスの制限」も撤廃され、街なかの「ラマダン・バザール」には断食明けの夕食に向けた様々な食べ物の屋台が並んで、連日多くの人で賑わっています。

マレーシア-シンガポール間の往来も復活

マレーシアにとって、パンデミック前に最も行き来が多かった国は、シンガポール。
マレーシアからシンガポールのオフィスへと毎日通勤する人や、シンガポールに移住してい働いているマレーシア人、両国に家族や親戚が散らばっている人…等も非常に多いです。
また、物価の高いシンガポールからは週末にマレーシア側(ジョホールバル = JB)に買い物に訪れる人も多く、JBの小売の売上の一部はシンガポール人に支えられていたと言っても過言ではありません。

シンガポール – JB間には陸路での国境もあり、解禁となる4月1日の午前0時には徒歩やバイクで双方に渡る人たちの長い列ができていた様子が、多くのSNS等でシェアされていました。
同日の午後5時までの陸路での国境通過者は33,700人で、パンデミック前に比べるとかなり少ないそう。しかし、当社のJB駐在員によると「4月1日以降は目に見えて街なかの車が増えていて、シンガポールナンバーの車を多く見かけるようになった。コロナ渦では見られなかった夕方の渋滞も発生しています」とのこと。
また、JBのホテルは4月後半~ラマダン明けの5月にかけてシンガポールからの予約も好調だと報道されています。

一方、空路での入国はまださほど混み合っていない様子。
パンデミック中には「各種手続きや検査で、空港を出るまでに2時間以上かかった」というような話も聞かれたのに対して、「空港を出るまでの時間は大幅に短縮されていて、数十分もかからなかった」とのSNS投稿も見られました。

当社でも、早速4月にマレーシアに出張に来られる日本企業の関係者のアテンドをコーディネートしているところです。
各種の事前手続き等のサポートも行っていますので、出張を検討されている企業関係者の方は、ぜひお問い合わせください。

dti-outbound@dualtap.co.jp