マレーシア コロナ事情2

1.2021年年始に再び拡大

マレーシアのコロナ事情について2020年9月にブログ投稿しておりましたが、その後の状況について、報告したいと思います。
9月28日の時点ではマレーシアは封じ込めに成功していると、能天気に報告しておりました。事実、その時点では1日当りの新規感染者はマレーシア全体で100件前後と、まるで”完全に他人事”のように感じられていました。
が、その後、工場や建設現場で勤務する外国人労働者(日本人や欧米人等のいわゆる駐在員ではなく、インドネシア・バングラデシュ等からの出稼ぎ労働者)の集団感染が発生しました。
この現象はシンガポールでも見られておりましたが、彼らは非常に密な宿舎に暮らしており、ここで感染者が一気に増えていきました。この外国人労働者から職場でローカルスタッフへ感染し、それが拡大するという流れで、2020年12月初旬には1日当り1,500件前後の新規感染者数を数え、2020年12月7日にRMCO(回復のための活動制限)からまたCMCO(条件付き活動制限)へと制限が強化されました。
それでも、感染者の抑制は効かず、2021年1月13日には再びMCO(活動制限令)が発令され、オフィス勤務の人数は通常時の30%に、飲食店も持ち帰りのみの対応のみに制限されました。
この頃、私の住むジョホールバルの日系工場でも感染者が出る等、いよいよコロナが身近なところまで迫って来たと感じられました。
また、コロナ陽性者の隔離施設が、「2段ベッドが立ち並び、シャワーもない、ご飯は手づかみ」等の情報が拡散され、本当に感染に怯えておりました。

隔離施設の様子(携帯充電用にコンセントの奪い合い)

2.MCO(活動制限令)明け

2021年1月13日から始まった第2回目のMCOでは、前回時より幾分緩和措置が取られており、30%の稼働制限内でオフィスで業務をすることもできました。
2月12日にはMCO期間内であるものの、身体的接触のないスポーツも認められ、週末のゴルフを再開することが出来るようになりました。ただし、この間ゴルフ場はオープンしていましたが、ゴルフ後のシャワー等の施設の使用は規制されていたため、汗臭いまま帰っていました。
2月19日からは飲食店での食事も可能となり、日常生活が徐々に取り戻されていきました。
この間のコロナ新規感染者は、1日当たりピーク時で4,500人超え、2月下旬でも2,000人前後でした。しかし、経済活動を復活させてほしいとの声に呼応し、制限緩和が進んでいきました。

MCO期間内にオフィス近所の飲食店も倒産(新規テナント募集中)

3.CMCO(条件付き活動制限)への移行

1日当たりの新規感染者が1,500人前後に減り、待望のCMCOへ緩和されたのは、3月5日でした。CMCOはその後、延長を繰り返し、4月12日現在も継続中。
モールでの買い物もできるようになりましたが、人出は少ないままです。
4月13日からは、イスラム教のラマダン(断食)が始まり、その1ヶ月後にはイスラム教の正月(ハリラヤ)を迎えますが、コロナ収束にはまだまだ時間がかかりそうです。

モールの人出はまだまだ(閉店中した店舗もチラホラ)

4.ワクチン接種とコロナ収束に向けて

幸いなことに、マレーシアでは在住の外国人も無料でワクチン接種ができる予定です。ワクチン接種のプログラムによる通知も、以前当ブログでも紹介した行動追跡アプリにより管理されています。
マレーシアでは、行動追跡アプリもワクチン接種プログラムへの参加も、特に苦情もなくスムーズに進んでおります。
マレーシア国民・居住者が一致団結し、早期に海外への渡航等が普通にできる日常に戻ることを期待しています。

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