中国からの投資額がベトナムで大幅に増加

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ベトナム外国投資庁によると、2019年1月~5月における中国からベトナムへの新規投資は233件で総額15億6,145万ドルに到達したとのことです。なお、中国はベトナムへの対外投資額で世界1位となっています。

過去の中国からベトナムへの投資額をみると、2017年は約7億6,400万ドル、2018年は約12億7,600万ドルでしたので、今年の投資額は既に2017年通年の倍以上となっています。

なお、今年5月までの投資案件10件のうち、4件が中国企業によるものですが、これらはすべてタイヤの製造や電子部品の製造など、製造業が占めています。これは、米中貿易摩擦の過熱していること及び中国国内における人件費高騰が関係しているものと思われます。

中国からの対外投資額推移

少々話がさかのぼりますが、2017年度の中国からの対外投資先ランキングは下表のとおりです。

中国からの各国への投資額推移(出所:Jetro)
出所:JETRO

英領バージン諸島が2位に入っていますが、これはタックスヘイブンで、中国企業が租税回避を目的としてそうした国へ投資している背景がうかがえます。

中国からの対外不動産投資額推移

ちなみに、2015年~2017年における中国からの対外不動産投資額推移は下表のとおりです。

中国からの対外不動産投資額推移(出所:Jetro)
単位:100万ドル・出所:JETRO

単位:100万ドル・出所:JETRO

国内からの資産流出を懸念した中国政府が規制をかけ始めたため、2016年をピークに不動産投資額は減少しています。

他方、オーストラリアの不動産マーケットに中国マネーが流入した結果、オーストラリアの不動産価格が高騰した(現在では規制がかかっているため下がっています)のは記憶に新しいところですが、過去を振り返ると、中国からの投資マネーが流入した先では、その投資額の大きさゆえに、マーケットに大きな変化が生まれるため、海外不動産投資を検討する上でも、中国マネーの行先には注視するのが得策です。